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::のんべりもじもじ②
なんでで5題

01 なんで一緒にいてくれなかったの?
02 なんで笑顔になれるの?
03 なんで、嘘をつくの?
04 なんで泣いてくれないんだ?
05 なんで愛してくれないの?


03 なんで、嘘をつくの?



嫌になる。

大切な人から大切なことを言われないことが多い。
例えば、それは悩み事。
「自分はどこへ進めばいいのか」「自分は何をしたらいいのか」「自分はどうすればいいのか」

「大切な人が亡くなって、どうすればいいのか」

大切な人から言われないそれらの言葉を、共通の知人から聞いたとき、怒りがこみ上げた。
その怒りの矛先は相手ではなく、自分自身。

あの人にとって自分は特別な存在なのだと勘違いし、有頂天になっていたこと。
あの人にとって自分はただの知り合いであるのだと思い知らされ、哀しくなったこと。
あの人にとって自分は何も相談されたこともない、受け止めきれないと判断されたこと。
不甲斐ない自分に、怒りがこみ上げた。
それを自己嫌悪と、人は言う。

「おはよー」
「はよー。…昨日どうだった?」
「え、あー…うん。なんかね、これからも友だちとして付き合いたいって言われたー…。あはは」

軽い調子で、さほど気にしてもいないという笑顔を貼り付けて話すこの人は、それまでどんな想いでいたか・自分には語ることはなかった。

「そうか」

でも自分はその想いとこの人の奮闘を知っている。
共通の友人が、広い情報網を張って話を持ちかけてきたからだ。

「…大丈夫?」
「うん。全然平気だよー」

これからも友だちでいてくれるって、言ってたし。
この人の言葉に、一々怒りを感じる自分が哀しくなった。

友達

友だち

ともだち

友だちって、何だっけ。

考え出すと止まらなさそうな疑問に突き当たり、それを脳内から消そうとした。
丸めた紙くずをゴミ箱に投げるように、命中させようと、軽い気持ちで投げてみた。
その疑問は、ゴミ箱にはあたったがそのまま弾かれ、床に転がった。

嫌に、なった。





   「そして私も嘘を吐くんだ。これからも、きっと…」
(その嫌悪を自覚したとき、また一つ大人になれた気がした)



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