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::気まぐれ文字並べ・5題「さがしても」②
さがしても 配布元:BIRDMAN

さ 燦々と輝く太陽の下でまっすぐに咲く向日葵のように
が がんばるだけが、すべてじゃない。
し 信じることなかれ
て 手紙でしか思いを届けられない私
も もういちどの奇跡





 いつからか、私は躍起になっていた。
それが最善と思いこんでいた節があったし、なにより、彼に対して今までとは別の感情が生まれたことがあったのもそれの一つだろう。

 最初は憧れだった。
それがいつの間にか膨らんでいき、神格化されたのも事実。
畏敬の念にも似た感情だった。
 少しでも、少しでも彼に近づきたくて。私を見てほしくて。
彼の望むまま、いや、彼が望むような形で今の状態を維持してきたのは、きっと私の防衛反応なのだろうと思う。
これまでの努力を水泡にはせぬと、正当化しようとして。
 けれども、疲れてしまったのは、高望みだったのかも知れないと諦めがあったからか。

『期待してるからね』

その一言だけが欲しくて。
何よりも、彼の関心を引くような言葉が欲しくて。
脳をフル回転させ、一心不乱に課題をこなしていく自分がいた。
体が悲鳴を上げているときも、哀しいくらいに、続けていた。

「馬鹿だ」

馬鹿だ私。

『あの子は…、駄目だね。
気概やハングリー精神は充分なんだけど、それに合う気質や才能といったものがない。
夢だけが大きいような子だよ。まぁまだ彼女は若いから、なんとかなるんじゃないかな』


 畏敬の念は、その瞬間憎悪の念と変わった。
絶え間なく、体は悲鳴を上げているというのに。
間接的に、私へ贈られたのは極刑宣告だった。

「…、もう、いい。もういい」

彼の関心のためだけに頑張るのはよそう。その方が賢明だ。
流された涙は、悲しみのそれなんかではない。

「見てろよ。何時か絶対…、」

あんたを見返してやる。



   (一歩後退して辺りを見渡すことが、賢いやり方だって気づいたときには、遅かった)



≫がんばるだけが、すべてじゃない。
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