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::クリアしたいお題その④・十分の一
恋のはじまりを告げた夏の陽射

01 恋のはじまりを告げた夏の陽射
02 じれったくて、たまらない。
03 シューティングスターハッピー
04 見上げれば、誓った夢
05 青空の未来
06 心を揺らす青春時代
07 愛を嘆く雨
08 誰にもゆずらない未来の道標
09 オレンジ色の記憶
10 いいことがやまない



恋の始まりを告げた夏の陽射 02



 ぱたぱたと忙しない音が響く。
夏休みに入ったこの建物にある障害物は、活気づいている日々とは違い、極端に数が少ない。
だから、その音は余計響いた。
その音はこちらへと近づいてくる。
小さい頃、廊下は走るなと怒られたことはなかったのだろうか。

「あぁぁ…もう~…、どうしろっていうの…」

もうやだこんなの。
そう呟きながら私の腕の中に飛び込んできた彼女の頬は赤い。
本人が嫌といっている割りには、どことなく嬉しそうに口をゆがめさせている。
私はそんな彼女に「よしよし」と頭を撫でてやった。

『大好きなのに、彼の前だと緊張しちゃって上手くしゃべれないの』

 惚気に聞こえるそれは、彼女が彼に想いを寄せている証拠であって、なにより、恋の始まりだった。
 人づてに聞いた。
彼にとって彼女は敷居の高い女らしく、自ら隔たりを作っている。しかしそれは、彼が彼女へ抱くほのかな想いからくるものだという。
 彼と彼女の想いは、本人達よりも周りの人間の方がよく知っている。
だが、周りの人間は彼らに手をさしのべることもなく、ただ見守っているだけだった。
くっつけば似合いの恋人同士となる彼らには、自分たちの力だけで成就して欲しいという願いが強いらしい。
そう思うのは、私も同じだったりする。
だが、想いの交差点は、未だ見えないでいる。

「ずっとこのままなんて嫌…」
「それは、私も同じだよ」



じれったくて、たまらない。
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