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::夢SS①
今回からブログにちょろっと夢SS載せたいと思います。
いずれ作品化するので、文章の無断転載・無断使用・コピペ等を禁じます。(…まぁ、パクるような文章でもないと思いますが)
…あれですな。絵で言うところの下書きみたいな。
夢SSを書くときは、題名に「夢」の文字つけますんで、これからよろしくお願いしますー。

ではでぁ早速。

戦ムソ2*三成夢×トリップヒロイン×シリアス



酷く静かな夜だった。

月明かりに照らされた雲は青白く、輝く星々はこぼれ落ちた砂金の様。
あと数日で満ちる月の下、一人の少女が寝ころんでいた。
そこは人の手が入っていない草原。
何の躊躇もなく、少女はそこに仰ぎ見る。

「あんなにきれいな色は、人間の手でもがんばって出せないよなぁ…」

―現代に戻れば、見ることも叶わない空の色。
恋い焦がれるように、祈るように。

「物見からの伝令だ。東に動きがある、と…」

音もなく、少女に歩み寄ってきた男がいた。

「空は澄んで、悲しいくらいきれいなのに。…人間ってどこまでも汚くなれるのね」

三成。

三成と呼ばれた男は眉をひそめるのみで、反論しようとはしない。
少女は、相も変わらず仰ぎ見ている。一筋の光が走った後、すぐ散った。

「わぁ流れ星。縁起が良いねぇ。近々起こる戦の為に祈ろうか」
「いつになく皮肉るな」
「…あんたには負けるって」

少女を真似るように、男も天を仰ぎ見る。

「…小早川は、あんたを裏切るわ。それでも…」
「小早川は裏切りはしない。秀吉様と血縁関係にある者だ。天地がひっくり返ろうとも、俺たちの勝利は覆されることはない」

―それが水面下で動いてるのよ。

「案ずるな。俺たちには義がある」

―だから…、義では世界は救えないんだって。

「だから…、泣くな」

小早川だけじゃない。吉川も、毛利も裏切る。しかも島津は動こうとしない。
絶望的な西軍の負け。
―貴方は、家康の綿密な計画によって消されるのよ。

「俺たちは、勝つ」

×××
私の名を呼ぶ貴方は、深い闇に消えていった。



『その時まで、此処で俺を待っていてくれ。
そしていつか、お前の生きた世界へ連れて行ってくれるといった約束を、果たしてくれ』



私は貴方を救いたいのに、どうしてそれを解ってくれないの。
どう頑張っても、歴史は変えられないっていうの。

「大切な人を守ろうとしては、いけないのですか」

空にいるであろう人物に問いかけるが、その応が返ってくることはない。

「あなたは残酷ですね、神様」





三日後、杭瀬川で関ヶ原の前哨戦ともいえる戦が起こる。
それに勝利した西軍だったが、嬉々に満ちる鬨の声は、これで最期となる。

酷く、静かな夜だった。
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